富山県でイラストレーター兼日曜画家をしておりますハヤカワサオリと申します。
約10年ぶりにコピー本を作ることを決意!!
(短大の頃実は一冊作ったことがある)
なんせ好奇心だけは高い為即行動(笑)
コピー本ってどうやって作っているの?
って言う人が少なからずいると思うので、
これから作ろうと思っている方へ
完全自己流ではありますが、
ザッと流れを紹介していきたいと思います!
① コピー本の材料。
【表紙に使う紙について】
・表紙用色画用紙(A4画用紙)
私は表紙をシンプルにしたいが為
ちょっと硬めの色画用紙を表紙に使用しています。
隣町にある文具専門店で購入しました。
ちょっとマニアックな商品です。
近くに無い場合はリンクより購入下さい。
実際の見た目はこんな感じ。
ちょっと硬めがミソです(笑)
この厚み感じ取って欲しい。
【中身、本文に使う用紙について】
・両面印刷用紙(※一番のこだわりどころ)
(今回のコピー本は両面印刷にしたかったので、
裏写りを避けたい為、
普通のコピー用紙よりも少し厚めで
キレイに印刷されるマット紙にしました。
紙色は少々青みがかっていて、少し暗め。
しかし綺麗で鮮明に印刷されます!
イラストを綺麗に見せたい方にオススメ。
注意点として予想以上に厚みがあるので
1冊につき10枚以上は避けた方が良さそうです。
ちなみに今回のコピー本ですが
1冊につき5枚印刷し20ページで作成。)
近所にあるK'sデンキで購入しました。
この用紙とてもお気に入りで何度も購入!
近くに無い場合はリンクより購入下さい。
実際の見た目はこんな感じ。
【発送について】
・スマートレター(遠方への郵送に使用)
(今回のコピー本はA4用紙半分のA5サイズ。
送るのにはピッタリサイズでした。
値段は一枚180円。お菓子も同封出来る)
・チラシ裏(ネタ、ラフ用用紙)
・A4コピー用紙(清書用紙)
・スキャナー(EPSON GT-S630/私物)
・プリンター(Canon PIXUS IP4830/私物)
・プリンターインク予備用意
・Mac PhotoshopCS6/私物(着色で使用)
前回作った時はコンビニコピーでしたが、
試し刷りしながら色味を調整したいのと、
紙質にこだわりたいので自宅印刷。
② コピー本制作の作業工程。
①ネタをチラシやいらない紙に描きまくる。
捨ててしまいすいません画像は無し;
②いらない紙を使い、ページ指定する↓
③ラフを描く。コマを割る↓
④A4コピー用紙に清書する。
(ここまではアナログ、手描き作業。
主線は色鉛筆使用。
間違えた線などはphotoshopで修正。)
⑤清書を自宅のスキャナーで取り込む。
⑥Photoshopにて着色↓
(グレースケールで作成。
ノンブル(ページ数)、セリフを入れて行く。
トーンも使用。
ページを間違わないように何度も確認。)
⑦自宅のプリンターにて印刷。
⑧製本作業に入る。ミシンで綴じる。
ミシン綴じについてはこちらに詳しく
書きましたので、是非ご覧下さい↓
⑨完成!(遠方の方には発送作業に入る。)
4コマに描いた通り、作っていく内に
心境がどんどん変化していきます(笑)
最初はもう勢いがMAXなんですねぇ。
寝ても覚めても頭の中はコピー本一色。
とにかく紙を何十枚も消費しました。
勢いで時間さえあれば描きまくる!!
図書館や休憩所に通いまくる!
しかし先の見えない状況に徐々に不安になり
これ、、、終わるのかね?と
自分を信じれないゾーンに入る(憂鬱期笑)
着色まで来れたことに奇跡を感じました。。
それくらいに、漫画一つ仕上げるのが、
こんなに大変なのかと身に染みて感じました。
読むのはほんの一瞬なのにね(笑)
完成まで大体3ヶ月ほどかかりました。
漫画家さんはもう全員凄い。
同人活動をしている方にも
尊敬の念しか無い!
精神が錯乱状態に陥っているハヤカワ。
まずデメリット
・インクの消費量が多い。
・値段が予想以上に高つく。
・発行部数に限界あり(少部数向け)
・手作り感は否めない。
・手間がかかる。
メリット
・自宅で完結する。
・紙や素材にこだわれる。
・印刷前に色味を調整出来る。
・制作過程を楽しめる。
この世には無い一品を作りたい方にとっては、
一から自分で素材を選び、組み合わせたり
することはとても楽しいと作業だと思います!
インクの消費量については、
各々プリンターの差はあれど、
沢山部数を刷りたい場合はオススメしません。
(20部作るの死ぬかと思った笑)
こじんまりと楽しみたい方には
自宅印刷はうってつけです♪
ちなみに私事ではありますが、
表紙のデザインは星空を意識しました↓
紺色の画用紙を一枚一枚、
不透明水彩の銀色と蛍光ピンクを散らし、
スパッタリングと言う技法で着色しました。
お陰様でこの表紙好評でした♪嬉しい〜
こういう所にこだわれるのは、
やはり家の印刷ならではだと思います。
・両面印刷用紙100枚 1200円(電気屋)
・インク合計 8456円
(メルカリ、アマゾン、電気屋を駆使)
・表紙用紺色画用紙20枚入り 384円
(文具専門店)
・遊び紙
(トレーシングペーパー/100均)110円
・配送用スマートレター合計 1980円
費用合計 12130円
一冊の単価 約507円でした。
私は極力時間と節制を心がけたので
(特にインク代)
この値段は目安にしかならないと思います;
今回消費したインクカートリッジ(笑)
記念に撮影↓こんな消費することなかなか無い
ーコピー本節約豆知識ー
(※インクはメルカリで定価よりも
安く購入出来るのでオススメです。
いい品質の価格の安いインクは即売れる為、
マメに出品状況を見なければいけない。
私はメルカリでよくインクを購入します!
インク高過ぎる問題。。
ヤッター!!ようやく気の遠くなるような
着色作業が終わった!ようやく本が出来る。
と思ったのはつかの間、、
一日で終わると思っていた印刷作業まさかの
2週間もかかりました(笑)
インクが3回ほど切れて作業が中断。
(私がかなりの節約思考なのもある笑)
当分コピー本は作らないって決めたので
自分がやりたいように悔いなく作りました
(現在燃え尽き症候群)
めんどくさい人は絶対業者!間違えない。
印刷屋さんも凄いな~とも思いました。
何でも一人で全部やる=とても非効率。
その点で、この制作体験は勉強になりました。
同人イベントに売っているコピー本は、
一冊一冊血と汗と涙が染み込んでいる。。
どの本も凄い。値段の価値以上あります。
気になった本は買いましょう!
作家さんもお客さんもwinwin♪
しかし凄く充実した期間ではあったので、
作ってみたい、、と思う人は
この機会に作ってみたらいかがでしょう!
面白さは保証しますよ♪