富山県でイラストレーター兼日曜画家をしておりますハヤカワサオリと申します。
定期的に絵を描いて、色々なところで展示を
しています。絵を描くのは日常の一部。
完全に趣味ではあるのですが、
アナログ作業になるので、
まぁ、くっっっそめんどくさい(笑)
時たま、なんで描いているのか分からなく
なることも日常茶飯事ですが、
もうクセになっているので、
こんな感じで仕上げています。
一連の流れを画像付きで解説していきます。
需要があるのか分かりませんが、
勝手に語ります。一人生産工場(笑)
いきなり完璧な絵がすぐ
仕上がる訳ではありません。
小さな歴史を感じ取って頂けたら幸いです。
これを見て、自分にも描けそうだ!
と思って絵を描く人が増えたら更に万々歳★
① ラフ画からトレースまで。
【ラフ】
これが書きたい!!と
アイデアが浮かびましたら、
コピー用紙を引っぱり出し、
ヘタクソでいいから、
ガンガン描いて行きます。
この時は鉛筆を使用します。
とにかく無心+勢いで描く。
頭の中の抽象的なものをアウトプットする。
【清書】
ラフ画が仕上がったら
次は清書に入ります。
適当な部分を正確な形に直していく。
後から形は直せないので、
ここに時間をかけます! すぐ仕上げずに、
一度日を置き寝かせます。
(パンの発酵作業のように、、、)
一度冷静になることで、絵の粗が見えます。
「あ、、、ここの関節おかしいな?」
って言う風に。これマジ。
この手法は学術的に証明されていまして、
この本に詳しく説明されているので、
是非気になる方は読んでみて下さいね!
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読んで目からウロコでした、、、。
自然とやっている自分にもビックリ。
ロングセラー商品です。作家さん必見です。
【拡大コピー】
アナログ特有の作業になります。
仕上がりサイズを気にせずラフを描いたので、
下書きを拡大コピーする必要があります。
オススメは
『セブンイレブンのコピー機』
倍率を自由に設定出来、
印刷する前にモニターで チェック出来るので、
ミスを防げる! (10円かかります。)
※化石みたいな作業を10年前からしています
無駄な作業とは思いますが、
本人は趣味でやっています。 ご了承下さい(笑)
【下書きトレース】
下書きを拡大コピー出来ました。
トレース機を使って画用紙に写し取ります。
ここでシャーペンを使用。
※鉛筆だと画用紙に線画が定着しにくく
絵具に混ざって濁るのでシャーペン。
水彩紙の凹凸が好きなので水彩紙を使用。
趣味の絵はどこにでも売っている画用紙です。
※似顔絵などの仕事絵の場合は
画材屋に売っている画用紙を使用。
紙質による劣化を出来るだけ防ぐ。
用途によって紙を使い分けています。
② 着色から仕上げまで。
【着色】
不透明水彩(アクリルガッシュ)を
メインに使います。
まずは薄い色から塗ります。
失敗の無いムラになりにくい色から、
失敗出来ない濃い色の順です。
パレットは牛乳パックを使用(エコ〜笑)
筆はこちらの4本を使用。
学生時代から10年以上使い続けています。
たっぷりと水を吸うし、どんなに扱いが
酷かろうと毛先が割れないので
(クソズボラ笑) とてもオススメ。
不透明水彩が塗り終わりましたら、
色鉛筆でちょっと立体感を出したり、
影を付けて絵にメリハリを出します。
アクセントとして使用します。
不透明水彩と色鉛筆の二層構造!
はい完成です。
お題『現実逃避』
Barにて、昔の輝かしい栄光を話す人を
見ながら、絵にしたいと思いました(笑)
おもちゃ箱に埋もれるスーツを着た少年。
ちぐはぐさを表現。
こういうのを好んで描きます(笑)
③ 仕上がっての感想。
完成するまでに平均2ヶ月かかります。
ゆるゆると制作しています。
(仕事の場合はもっと早いですよ笑)
しかしここで終わりじゃないんですね~(笑)
いざ完成しても、冷静に後々見ると
どれだけ手を込んで完成させても
駄作で終わるもの沢山あります。
年に1枚いいものが出来たら万々歳。
と言う感じです。。果てしない。
なので、傑作を生み出す為にどんどん描く
必要があります。
しかしダラダラしていては完成しないので、
定期的に展示を組み込んで、
強制的に自分を奮い立たせています。
それくらいじゃないと描かない(笑)
とにかくめんどくさい!
最近はiPadを購入したので、
デジタルイラストも頑張りたい所存。
なんでもやってみないと分からない!
一つのことに固執せず、
新しいものにも乗っかってみる。
展示でハヤカワの絵を見かけた際は、
こんな感じの手順を踏んで描いているよ~
と言うのが分かれば、
ちょっとは絵を見るのが
面白くなるのではないでしょうか!?