富山県でイラストレーター兼作家をしています。
NHKの「日曜美術館」が昔から好き。
最近NHKアプリの存在を知り、
また熱心に見始めました。
色々な作家さんを知れるキッカケになるし、
静かで淡々と進むストーリーがとても好き。
その日の回は
90歳にしていまだ現役のイラストレーター
「宇野亜喜良」さん。
2回繰り返し見た(笑)
再度イラストレーターとは何かを考える。
宇野さんの絵は貼れないので
私の絵で我慢して下さい(笑)
イラストレーターと呼ばれる人気稼業。
しかしみんながみんな、なれる訳では無い...。
イラストレーターに向いている人には
元々の気質がある。ここに気づく。
・絵で人の役に立ちたい人。
・画家とイラストレーターの違い。
・本人の気質が関係している。
半分作家、半分はイラストレーターとして
生きている私が、この項目に沿って
宇野さんを追いかけながら
イラストレーターを深掘りしていきます!
① 絵で人の役に立ちたい人。
宇野さん
「イラストレーションは自分の思想ではなく
人の意思、考えていることをどう可視化するか」
ははぁーーー!ってなる。
イラストとは相手に分かりやすく伝える
手段の一つ。情報でもある。
意図がちゃんと伝わらないと
イラストの意味がない。
立ち位置的にはアートや絵画では無い、
デザインに近いな〜と思っている。
宇野さんの絵を初めて見たのは保育園の頃。
家の中に日本のイラストレーターが描いた
絵本セットがあった。おかんナイスチョイス★
私の特に好きだった絵柄はこちら↓
宇野さんの良さを分かるには幼すぎた(笑)
うまいのかへたなのか子供にはよく分からない...
でも絵は強烈に覚えている↓
今では京都の時に展示に行くくらいには
好きな系統です。耽美いいね!
宇野さんの映像を見て感じたこと。
この人、90歳で誰よりも偉い立場なのに
自分語り大いにしちゃっていいのに、
聞き役に回ってるやん...。
他人が宇野さんの紹介しちゃってんじゃん...。
宇野さん自身が語るカットは結構短くて
人の前で話すのが少し苦手そうな印象。
これ!
イラストレーターに向いている気質その①
でしゃばらない(笑)
依頼されたモノのの良さをたくさんの人に
伝える裏方ポジションなのです。
これ履き違えちゃダメ。
宇野さんは自分の立ち位置を分かっていらして
「頼まれている自分の存在が心地よい」
とのこと。
依頼する人がいて成り立つ職種なのですね。
この人は立場がもうある程度確立されていて
ある程度好きに描ける立場にいる
名の通ったブランド化されている
イラストレーターですが、
世の中には自分の名前が表には出ないけど
裏ではすごい大きな仕事をしている
イラストレーターさんが沢山いるのです。
華やかに見える職種ですが基本裏方。
② 画家とイラストレーターの違い。
このブログでは何度もこの違いについて
語っているテーマ(笑)
依頼ありきの仕事をするイラストレーターを
今の時代の言葉で言うと
「商業イラストレーター」
「漫画家」
と呼ぶのかなと。
反対に自分の描きたい絵を売る人を
「画家」「アーティスト」「クリエイター」
漫画を描く人は
「同人作家(一次創作も含む)」
かなと...。
映像の中で、
イラストレーターから画家へ転身した
横尾忠則さんとの二人の会話が
とても印象的だった。
横尾さん、ずっと喋ってる(爆笑)
そしてちょっと失礼ーーー(爆笑)
でもこれくらい自分の言いたいことがあったり
意思が強くないと、画家なんて
できんだろうな〜と。
イラストレーター時代はしんどかったんじゃ
なかろうかと伺える...。
(タイプの違う二人の図↑笑)
自分の描きたいものがハッキリとある人は
それはそれで良い。
その道に進んだらいいのだ。
(売れるかはまた別笑)
宇野さんは
「依頼がないとパワーが出てこない。」
「依頼に触発される。」
「自分の意思で世の中を変えようとかは無い。」
と言う言葉が印象的だった。
パッと見は横尾さんの意見の方が強く
通りそうな気はするが、
宇野さんの柔らかな言葉にも
固い意志が感じられる...。動じない何か。
どっちがいいなんてものは無い。
タイプが全然違う二人だからこそ
学ぶものが沢山あるのかな〜と思った。
③ 本人の気質が関係している。
約40年ほど生きて、絵を描いてきましたが
これはどう足掻いたって変わらない。
変えられないものだと思う。
私は商業イラストレーターの友人に
ずっと憧れていました(笑)
ファンの母数も桁違いだし出版部数も桁違い。
一本で仕事をする姿が眩しくて仕方なかった。
しかし私は売れなくても人気がなくても
描きたいものややりたいことがハッキリある↓
誰も望んでいないが勝手に増えるグッズ(笑)
とち狂って公式ファンブックも作る↑
人から見たら痛いヤツですが、
この衝動が私を行動させる。
依頼がなくても勝手に描く(笑)
勝手に一人でどれだけでも喋れる。
このブログがとても良い例。
ちょっと自分見ているようでやだな...と感じた
横尾さん側タイプです☆
しかし最近は人の需要に応える
商業イラストレーターの働き方も実践中!
こーれがむちゃくちゃ難しい...。
何度も修正をくらい泣きそうになるし
納品後によく倒れている(笑)
公に名前を出せない仕事なので、
出せる画像もないことが悲しい...。
でも人の役に立っているのだなぁと感じると
これまでやってきた意味を感じる。
イラスト講座もその一環です。
需要に応えて仕事が成り立っている。
この二足の草鞋でようやく少し売り上げ安定。
どっちかに偏るのもありだし、
私のように中間を行き来するのも
ありだと思います。多角的に物事を見れる。
講座の中でも商業タイプの人もいるし
作家タイプの人もいるな〜って思う。
色々な人に対処出来るように色々なことに
挑戦している。
宇野さん回、響いた。
私も90歳になっても絵の仕事ができるように
細く長く頑張りたい。
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