富山県でイラストレーター兼作家をしています。
イラストを手書きで描く際、
アクリルガッシュが自分の性格上
向いているので使い続けています。
(面倒くさがりの為少ない色数で仕上げたい)
ずっと厚塗りをしてきましたが、
水彩画にずっと憧れを抱いていました。
自分が描けない、苦手な分野だからこそ
水彩で絵が描ける人を羨ましく思う。
人生無いものねだり。
いざ水彩画を描こうとして、
図書館で技法書を借りてみたり
挑戦したはみたものの、
なんかこれじゃない感。
・枠線からはみ出してしまう。
・一度塗ってしまったものはやり直せない。
・筆の水の含み具合の調整が難しい。
・"にじみ"をマスターするのに時間かかる。
これは、水彩絵の具のことを好きじゃないと
上手になれないな。と言うことで断念。
ある時、いつも使っているアクリルガッシュで
薄く塗ってみる。あれ?いい感じでは?
今回は厚塗り以外にも
アクリルガッシュは可能性を秘めていて
こう言う使い方も出来るよ。このことを
提案したいと思います。
長年使っているからこそ気づけた点でした。
手書きは面白いよ。
この記事を見て、描いてみたいと思って
もらえたら幸いです。
(中学校の頃使っていた
ポスターカラーでも代用可能です。)
① 画材紹介
ど定番のターナーの
アクリルガッシュを使用します。
(文具や画材専門店で販売しています。)
基本の色を抑えていれば、
あとは混ぜればある程度の色数を作れます。
セットで一旦買うのをおすすめします。
アクリルガッシュの良い点として、
・発色が良い。
・退色しにくい。
・滲みにくい。
・ムラが出来にくい。
悪く言えば描きノッペリしやすい画材ですが
この良い点を活かして描いていきます。
① 作業過程
今回はこちらのスケッチブックの紙を使用。
厚紙ででこぼこした水彩紙をおすすめします。
(仕上がりがふにゃふにゃになりにくい
紙が破れにくい)
シャーペンで薄く下書きをする。
後戻り出来ないので、ここは特に慎重に。
(違和感がないか、変なところが無いか
数日置いて修正したりする。)
薄い色から順に塗り始める。
二度塗り、三度塗りをしてムラを無くし、
深みを出す。
(塗り重ねると絵に重みが出ます。)
アクリルガッシュの一番好きなところは
滲まないところ。
線の通り塗ればはみ出しません。
(水彩絵具は性質上はみ出てしまう;
それが良さではあるが...)
水彩絵具に比べてコントロール
しやすい画材。
松の色は緑と青を混ぜ合わせて
希望の色を作れたり、
薄く何度も塗り重ねたりして
深みを出せます。
水彩と違う点として、
水彩はあまり塗り重ねる画材ではないので
塗り重ねすぎると色がボケたり、
パレット上で絶妙な色を作る
必要があったり、上級者を目指す場合には
ある程度のセンスが必要だと思いますね...。
しかしアクリルガッシュは
水彩絵具と違い、塗り重ねOKなので
少し油絵にも似ているところがあると思う。
塗り重ねば塗り重ねるほどいい感じになる。
③ 完成
お疲れ様でした。
大体2週間ほどで完成しました。
完成の過程が楽しく
自分の中でなかなかのハイペース。
アクリルガッシュの発色の良さが
気に入っています。
最後の仕上げに白を上に塗り重ね、
髪の毛に立体感を出したり、
目のハイライトを入れてリアルな
感じにも仕上げれます。
水彩画っぽいけれども、水彩画では無い。
水彩よりも扱いやすい最強の画材では...
と思いましたので、かなりおすすめの
塗り方です。今後はこの塗り方を
極めていこうと思っています。
是非ともおすすめしておきます!
最後にまだまだハマっている
ゴールデンカムイの主人公
杉元佐一を置いておきます(笑)
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